ブリーダー

ブリーダーの役割

投稿日:2019年6月6日 更新日:

ブリーダーという職業にどのような役目があるのでしょうか?多くの方はペットショップで販売するための子犬や子猫の繁殖と思われるでしょう。しかし実際にはブリーダーには様々な役割があり、多くの飼い主やペット業界へも大きく貢献しています。なかなか評価されることのないブリーダーの役割に注目をしてみましょう。

■よりよい血統の維持、気質の改良など人間との共生を追求する

ブリーダーの最大の役割は血統の維持、管理です。

犬猫にはそれぞれその品種ごとの基準が設けられています。この基準を満たしていること、親からその基準を受け継いでいることの証明が血統証です。

例えば日本犬には代々日本国内でのみ繁殖し受け継がれた血統があります。この血統に外国からの血統が混入していないこと、犬種本来の気質や外見、サイズを受けついていることが求められています。

日本犬は日本の高温多湿な環境、四季折々の気候や厳しい冬の寒さにも耐えうる体と飼い主への高い忠実さが犬種特有の特徴です。

この特徴を受け継ぎ、継承することは大変難しいものです。ブリーダーが血統を重視し、繁殖を続けるからこそ、日本犬は断絶せずに今もなお数多くが存在しています。

ペットの存在がより身近になったこと、家庭で繁殖をさせる方が増えたこともあり、一時期血統への関心が薄れ、付加価値をとらえられない風潮も高まりました。

しかし安易に他品種同士で交配をさせ、ミックス犬を輩出することは、それぞれの犬種が長年受け継いできた血統を断絶することにもつながります。

もちろん今や日本犬も室内で生活をし、家族とともにレジャーへ出掻掛けることも当たり前になっています。

以前のように番犬や猟犬としての警戒心の強さや攻撃性、執着心を持つことは求められなくなりました。このことをうけ多くのブリーダーはより社交性が高く、人間にも他犬にも友好的な気質へと日本犬を改良しています。

また大型の日本犬は番犬や猟犬という役割が求められなくなったことから、飼育頭数が急激に減少し一時は絶滅の危機にまで直面しました。このような場面ではブリーダーの尽力のもとで昔ながらの血統を受け継ぎ、種の保存が行われています。

ブリーダーは時代や生活環境に応じて品種を改良しつつ、本来の血統を受け継ぎ、存続させることを重要な役割として担っているのです。

■マニュアルがなく経験と実績がものを言う世界

ブリーダーの仕事には「マニュアル」と呼べる資料が存在しません。犬猫、動物の繁殖は大変デリケートな問題で、必ずしも予測や経験通りには物事が進みません。

そのため多くのブリーダーはこれまでの自分の経験や知識、熱意をもとに仕事に取り組み、試行錯誤を繰り返しています。

もちろん自身のこだわりが必ずしも周囲に評価されるとは限らず、こだわりと収益という2つの課題に思い悩むことも多々あります。

例えば人気犬種であるトイプードルのアプリコットカラーを例に挙げてみましょう。

この毛色はトイプードルの中で最も人気で、ペットショップでは100万円をこえる高額で売買されることも珍しくありません。

この毛色の子犬を誕生させたいと考える時、素人は両親となる親犬いずれもアプリコットの毛色を用いてしまいがちです。しかしこの組み合わせは先天性疾患を発症する確率が高くなる傾向があります。経験豊富なブリーダーなら決して行わない組み合わせです。

マニュアルがないということは他にも同様な問題が山積しているということです。

犬猫の繁殖を大変気軽に安易に考えているかた、副業として考える方も少なくありませんが決して簡単に取り組むべきものではないことを理解する必要があります。

ブリーダーにとっての収入は誕生した子犬、子猫を売買することで成り立ちます。もちろん取引する際は健康面、血統、生活環境など様々な観点から査定がされます。素人が安易に繁殖をした犬猫が必ずしも取引基準を満たすとは限りません。

この世界がいかに奥深く、プロとしての経験や知識が必要とされるのかを発信することもブリーダーが担う大きな役割の1つです。

■ペットに関するスタンダードを発信し続けることが重要な役割

ブリーダーの中にはごくわずかですが定期的にドッグショーに参加し、血統の優劣を競うことに取り組む方もいます。

ドッグショーではいかに犬種のスタンダード(基準値)に近いかを様々な視点から評価されます。

もちろん参加には相当な費用が掛かる上に、大変豊富な経験と知識が求められるので、気軽な気持ちでは取り組むことが出来ない世界です。

しかし一部ブリーダーによるこのような取り組みが行われているからこそ、血統に関する付加価値が維持され、評価されているのです。

近年、チワワ、プードル、ダックス、柴などの人気犬種は血統証の規定にそぐわない毛色や極小サイズの輩出が続いています。このような品種改良は犬猫に過度な負担をもたらしたり、先天性疾患の多発にもつながります。

このような人間本意の改良をすべきではないという警鐘を鳴らす意味でも、ブリーダーが犬種ごとのあるべき姿を発信し続けることに大きな意味があります。

今後もブリーダーによる情報発信がきっかけで「血統」に関する関心や評価が高まることを期待しましょう。

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