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ブリーダーのつらいこと、大変なこと

投稿日:2019年6月13日 更新日:

可愛い子犬、子猫に囲まれ生活が出来る、自宅で開業出来る、趣味と実益を兼ねた仕事につけるなどブリーダー業に魅力を感じる方も多いでしょう。ただ実際には犬猫を多数飼育し、世話をする生活が続くのですから決して簡単な職業ではありません。仕事として犬猫を飼うことと、ペットとして飼う事では意味合いも違います。ここではブリーダー業の誰もが感じるつらいこと、大変なことをご説明させていただきます。

■生き物だからこそ「休日」は存在しない

ブリーダーとして開業し、一定の収入を得るには10頭、20頭の犬猫の飼育が必要になります。中には20、30頭を飼われている方もいます。

犬猫の世話は朝夕の散歩、給餌、清掃、お手入れと想像以上に手間暇がかかるものです。肉体労働でもあり片手間で出来る内容ではありません。

ペットであれば家族の不在時や休暇を取りたい時、旅行や冠婚葬祭の際はペットホテルやペットシッターを利用することも出来るでしょう。しかしブリーダーの場合、飼育頭数や経済的な理由からこのようなサービスの利用は現実的ではありません。

どんな時でもブリーダー自身、家族内で世話を請け負わなければなりません。動物の世話に休みはないとはたびたび言われるものの、10年15年それ以上の長い年月、休暇の無い生活が続くことは想像以上に大変なことです。

実はブリーダーの仕事には

・ペットフードや消耗品の買い出し

・動物病院への通院

・取引先であるペットショップとの商談

・飼い主への直接販売における接客応対

・WEBサイトの更新や情報掲載

などの仕事も必要です。動物達の世話の合間にこれらの仕事を手掛けるのですから、決して気軽にできる副業でないことは簡単に想像出来るでしょう。

■売上0円でも毎月かかる飼育費用

ブリーダーの収入は子犬、子猫の販売が成立した時点で発生します。

しかし子犬、子猫の誕生から販売までは大変デリケートなもので、必ずしも全ての犬猫が順調に成長し、販売に至るとは限りません。

たとえ販売が成立しても、予想していた金額を大幅に下回ることもあります。

もちろん毎月一定の売り上げが出来るわけではありません。

その一方で支払いは毎月必要になります。具体的には

・餌代

・消耗品代(トイレシーツやシャンプー、ゴミ袋など)

・トリミング費用

・医療費(治療費、ワクチン代)

・血統証発行費用

・設備維持費(家賃や水光熱費、税金、開業資金のローンなど)

・人件費(アルバイトを採用している場合、自身の生活費)

売り上げがない中で支払いが続くのですから、経営は大変難しい状態が続きます。

ブリーダーという職業はネガティブな話題が多いことから、最近は世間の目も厳しく向けられることが増えています。犬舎、猫舎の衛生管理は一般家庭を上回るほどの良質なレベルを求められます。犬には十分な運動をさせることも求められています。もちろん健康的な生活を送ることの出来る環境を整えることは当然のことですが、個人、家族で運営をする環境では大変難しい事でしょう。

■廃業することもさえも出来ない厳しい状況

ブリーダーとして仕事を始めてみたものの、思うように収入が増えない、犬猫の世話が大変、体力的に続けることが出来ない、近隣からクレームが出てしまった・・・このような場面に直面した時、廃業という選択肢を考えるでしょう。

しかし他職業と違いブリーダーは廃業することさえも簡単ではありません。

ブリーダー業を廃業するためには、手元にいる犬猫達に新たな飼い主を探さなければなりません。もちろん生後間もない子犬、子猫であれば無償もしくは安価で引き取るペットショップもあります。しかし高齢の犬猫であったり、人への警戒心が強い、持病があるという場合はなかなか引き取り先も見つかりにくいでしょう。

ブリーダーを始めたいと考える時はその終わり方も合わせて考える必要があります。

■社会的な悪評の影響を受けることの多い職業

ブリーダーの中には希少種の種の保存に取り組んでいる方、ドッグショーへ参加し血統の存続に尽力されている方、繁殖した犬を盲導犬や災害救助犬、警察犬として送り出している方もいます。

一言でブリーダーといってもその仕事の内容は様々です。

しかし世間一般では、ブリーダーという職業は「悪」という言葉と関連づけられることがたびたびあります。

自身は家族同然に犬猫を飼育し、生涯責任をもって面倒を見ている、販売時もしっかりと事前確認をし適正飼育の方法を指導しているという方でも例外ではありません。

ブリーダーという統一されたイメージでまとめられてしまうことに落胆することも多々あります。これは個人の努力や取り組みだけではなかなか解決できない悩みでしょう。HPやSNSを通じて様々な情報を発信し続けても、周囲の目は厳しいものばかりです。

そのため、たとえ信念を持ち仕事をしている場合でも堂々とブリーダーだと名乗れない、名乗りたくないという方も少なくありません。

ブリーダーの果たす役割にはとても貴重なものも数多くあります。今後は日本でも海外同様にペットを取り巻くビジネス環境が改善され、ブリーダーも一職業として堂々と名乗ることの出来るよう変化することを期待し応援しましょう。

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