
ペットシッターとは、飼い主が留守の間にペットの世話をする仕事のこと。
近年ペットを飼う人は増加傾向にあり、ペットホテルなどを利用する人も増えています。
そして、ペットをホテルに預けるより、自宅でペットシッターに世話をしてもらった方が、
ペットがストレスを感じにくく負担が少ないです。
そのため、今ペットシッターはペット業界の中でも人気の職業になっています。
そこで今回は、ペットシッターについての仕事内容や年収、資格は必要かどうかということを解説します。
ペットシッターを目指している人や転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ペットシッターとは?仕事内容と年収

ペットシッターは、飼い主に代わってペットの世話をする仕事ですが、
具体的にはどのようなことをするのでしょうか。
また、年収はどの程度なのかも気になりますよね。
ここではペットシッターの仕事内容と年収をご紹介します。
ペットシッターの仕事内容
ペットシッターの仕事内容は、依頼を受けたら依頼主の自宅を訪問し、
飼い主に代わってペットの世話をすることです。
ご飯をあげたりトイレの掃除をしたりと、基本の世話や健康管理をします。
また、犬ならばしつけを任されたり、熱帯魚などの場合は水槽の掃除を任されたりする場合も。
さらに、ペットが病院に通っているのであれば、通院も任されることがあります。
ペットシッターの仕事は時間制なので、例えば朝から昼まで1軒目で仕事をして、
昼からは2軒目に行かなければならないことも。
その場合、2軒目の約束の時間に遅れてはならないので、時間管理も重要です。
ペットシッターは副業でも人気
ペットシッターは副業としても人気です。
とくに休日や大型連休など、休みの日に家族で出かけたいとき、
ペットシッターへの依頼は急増し、手が足りなくなることも。
そのため、休日のみペットシッターをやってみたいという人も依頼を受けやすいのです。
ペットシッターの年収
ペットシッターの年収は、雇用されているか独立しているか、
雇用の場合はアルバイトか正社員かで大きく差があります。
雇用されていてアルバイトの場合、時給は1,000~1,700円程度で、
場合によっては3,000円程度になることも。
正社員の場合は月収15~30万程度で、年収は約180~300万です。
もし、独立して開業している場合、どれだけ依頼が取れるかによります。
そのため年収は差が大きく、年収1,000万稼ぐ人もいれば、100万以下の人もいるのです。
独立するのであれば、依頼を取るためにどれだけ努力ができるかが鍵と言っても良いでしょう。
ペットシッターになるには資格は必要?

ペットシッターには、例えば獣医師免許などの公的資格が用意されていません。
そのため、ペットに関する資格が無くてもペットシッターになることは可能です。
しかし、ペットシッターの民間資格は存在し、資格があれば依頼主からの信頼を得やすいです。
また、就職の際にも有利になるので取得することをおすすめします。
さらに独立開業する場合に、民間の資格と実務経験があれば開業の条件を満たせます。
将来的にペットシッターとして独立したいと考えているのであれば、資格を取得しておきましょう。
ペットシッターに関する資格
ペットシッターに関する資格は、NPO法人日本ペットシッター協会の「ペットシッター士」や、
ビジネス教育連盟ペットシッタースクールの「認定ペットシッター」が挙げられます。
また、犬に限定はされますが、一般社団法人日本ペット技能検定協会の「ドッグシッター」もあります。
その他に「JKC愛犬飼育管理士」や「家庭動物管理士」もペットシッターに関する資格です。
ペットシッターに関する資格の取り方と費用

ペットシッターに関する資格の取り方と、必要な費用について解説します。
専門学校へ通う
ペットに関する専門学校に通うことで資格を取得できます。
ペットシッターとして働くためには、ペットに詳しいだけでは務まりません。
なぜなら、ペットシッターは依頼主から自宅の鍵を預かるので、
人から信頼を得るためにしっかりとマナーも身に付けていなければならないからです。
専門学校ならば、ペットに関する知識以外にもビジネスマナーなども学ぶことができますよ。
専門学校に通う場合、初年度の費用は100~150万程度かかります。
そして、卒業までの学費も入れると300~450万程度かかると見込んでおいた方が良いでしょう。
通信講座・独学
ペットシッターの取得方法には通信講座や独学もあります。
通信講座や独学では、学校ほど手厚いフォローはありませんが自由な時間に学ぶことができるので、
子供がいる人や、通学が困難という人におすすめです。
また、費用も安く、数万円~十数万円程度で資格が取得できることも魅力ですね。
資格取得の難易度
ペットシッターの資格試験の内容は、主に餌やりや散歩など、
ペットの一般的な取り扱い方法に加え、各種の専門的な知識と技術は必須です。
また、人の家の鍵を預かるので、マナーや責任、飼い主とのコミュニケーションなどの
業務上必要になる対人スキルに関する問題も出題されます。
そして、試験の難易度ですが、認定ペットシッターの資格試験は合格率は90%以上と言われており、
資格取得は比較的簡単であると言えるでしょう。
ペットシッターの就職先はどこがある?

ペットシッターとして働く場合、就職先としてはどのような場所があるのか見てみましょう。
ペットシッターの主な就職先
ペットシッターの就職先としては、ペットシッター加盟店、
ペットシッター業務を取り扱う派遣会社の他にペットショップやペットホテル、動物病院も挙げられます。
ペットショップやペットホテルでは、飼い主が預けたペットを店舗でお世話します。
個人宅でのシッターを希望するのであれば、ペットシッター加盟店や派遣会社を選びましょう。
ただし、個人宅でお世話する場合は、
早朝に散歩を任されるなど、臨機応変な対応を求められる場合があります。
ペットシッターの就職先を探すのであれば、求人サイトへの登録がおすすめです。
自分の都合の良い時間に働くことのできる場所を探してみましょう。
正社員、アルバイト、派遣、また女性転職、新卒など
それぞれ特化したサイトがありますので、ご自身の働き方にあったものを選ぶと良いでしょう。
まとめ

飼い主に代わって主に自宅でペットのお世話をするペットシッター。
ペットブームの今、これからますます需要が高まることが考えられます。
ペットシッターは動物と向き合う職業ですが、単に動物好きだけでは務まりません。
他人の家の鍵を預かるので、動物からだけではなく人からも信頼を得ることが重要なのです。
ペットシッターは資格の取得は必須ではありませんが、
資格を持っていると信頼度が上がり就職も有利になるので、ぜひ取っておきたいところです。
資格は専門学校の他に通信講座でも取得可能なので、自分に合った方法で取得を目指しましょう。

「ペットワークス.jp」編集部です。ペット業界のお仕事情報を日々発信します。求職者、転職者、専門学生の皆さんのお役に立つ媒体にしていきたいと考えています。