ドッグトレーナーの求人面接や履歴書の作成にも必ず「志望動機」が求められます。犬が好き、犬と共に仕事をしたいという考えは誰もが思う本音ですが、厳しいプロの世界へ進むにはより具体的な志望動機を説明するべきです。
志望動機を伝えることに恥ずかしい、具体的に考えていないという場合、自己アピールがマイナスに働きます。あらかじめ自分の考えをまとめ1分以内を目途に口頭で説明できるよう練習を重ねておきましょう。
■具体的な志望動機が必ず必要
ドッグトレーナーの求人は大変件数が少なく狭き門です。専門学校を卒業したばかり、卒業予定の場合必ず誰もが新卒未経験です。面接ではアピールできる資格も実績もない・・・と不安を感じるでしょう。
このような時自分の熱意、やる気を伝える唯一の方法が「志望動機」です。
ドッグトレーナーの求人への志望動機は?なぜこの訓練所を希望するのか?と聞かれた時に戸惑う事なくスムーズに言葉が出てくるようにあらかじめ考えをまとめておきましょう。
比較的多くみられる志望動機の一例は
・犬を飼っている中でしつけの重要性を実感したから
・飼育放棄問題を目にして、しつけを通じて現状の改善に取り組みたいから
・社会貢献できる仕事につきたいから
・災害救助の現場で活躍する犬の存在を知り、自身の目指したい道だと実感したから
就職に向けた志望動機はより具体的な内容が求められます。アルバイトの経験やイベント参加の経験、訓練競技会の見学などの経験を取り入れた内容にまとめることもおすすめです。
相手が知りたいと考えているのは?
・なぜこの訓練所なのか?
・なぜこの会社なのか?
・将来どのような目標をもっているのか?
という点です。つまり犬が好き、犬と仕事をしたいという事を聞きたいわけではありません。犬に関わる専門学校を卒業している、犬に関わる仕事を希望しているのですから、犬が好きなことは当たり前の情報だからです。
就職へ向けた狭き門を突破するためには、「なぜ」の答えを明確に相手に伝えることが最も大切なことです。
■口頭で伝える場合は自宅でスピーチ練習を
就職に向けて面接が行われる時、つい緊張してしまい思うように自分をアピールできないこともあるでしょう。特に志望動機は自身が一方的に話を進める場面でもっとも緊張をする場面です。
しかし見方を変えれば、忙しい仕事の合間に時間を割き、相手の熱意を聞く時間を作ってくれているのだともいえます。このわずか数分のチャンスをいかに生かすかで自分のドッグトレーナーへの道が変るのです。
志望動機はあらかじめ話やすい言葉で文章にまとめ、自宅でスピーチの練習を重ねましょう。実際に声に出してみると、頭で考えていた文章の言い回しに違和感を覚えたり、聞き取りにくい言葉遣いだと気が付くこともあります。
自分のスピーチを録音し確認をしたり、所要時間を調べることも必要です。
聞き手の立場に立って、印象に残る内容になっているかを最終確認しましょう。
面接の場で緊張を抑えられない、スムーズに話すことが出来ないと不安を感じる場合は、志望動機をメモに書き持参することも可能う。その場合、相手に書面にまとめてあること、書面に目を落としながら読むことをあらかじめ伝え了承を得ましょう。
緊張しすぎてしまい曖昧に終わってしまうより、書面を活用する方がより好印象になります。
■迷った場合は先輩の経験談に目を通すこともおすすめ
なかなか志望動機がまとまらない、自分の考えを言葉にすることが難しいと感じる場合は、先輩やプロのドッグトレーナーの活躍に目を通してみましょう。
HPやブログ、書籍などいろいろな方法があります。自分にあった方法で情報を集めてみましょう。きっと今では業界での有名人、プロと呼ばれ活躍をされている方の駆け出しの頃のエピソードや志望動機に触れることが出来るでしょう。きっとその中には共感を覚える内容や自分も同じだと感じることが書かれています。
もちろんそのような方に憧れて、尊敬をしていてドッグトレーナーの世界を目指したという事も立派な志望動機です。
インターネット上には様々な志望動機の例文集が掲載されています。しかし一般的な職業を目指すわけではなく、ペット、訓練という特殊な分野を目指す以上は、より具体的で業界関係者だからこそ伝わる、共感を得られる内容で志望動機を作成するよう心がけて置きましょう。
まだ新卒、未経験、実務経験無しという場合、気取った文章で志望動機をまとめるよりも、自分の言葉でストレートにアピールをsるほうがより好印象です。
志望動機が採用を左右すると考えるととても大きなプレッシャーを感じますが、自分の言葉で熱意を伝えるよう心掛けておきましょう。
ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。