動物看護師の作業着でもある制服!
勤務する動物病院で制服も多種多様、色々な制服があります。
1日身につける作業服である制服、その制服1つ違っても1日の気分は違うものです。
では、動物看護師にとってどの様な制服が人気で働きやすいと思うのでしょうか?
実際に経験した体験談も交えながらお話していきたいと思います。
制服は色?デザイン?動きやすさ?重視するのはどれ?
動物看護師の動きはとても大きく、小動物から猫・犬、犬の中でも中型犬や大型犬など大きさは様々な動物を保定したり抱えたりという動きをします。
重視するのは色か?デザインか?と言われるとまず、動きやすいデザインです。
私が勤務していた動物病院はオールシーズン七分袖でピンクの白衣にベージュか白のストレッチ素材で収縮機能が重視されたパンツでした。
白衣がなぜ?七分なのでしょうか?動物看護師は動物の保定をするときに、動物が暴れたり噛みついてきたりした場合、肌の露出が多ければ多いほどケガが酷くなるからです。少しでも大きなケガを防ぐ為の配慮でした。
それではパンツがなぜ白か?ベージュなのか?なぜ、白衣の上下ではないのでしょう?
それは汚れが目立ち汚れたらすぐに着替えれるように汚れが目立つ色だったのです。医療関係の仕事ですから、一番飼い主と接することの多い動物看護師は不潔な制服のままでは飼い主に良い印象は与えないからでしょう。
人の看護師のように上下白衣のタイプも試しましたが、色によっては下着が透けてしまうので反対意見が多く上下白衣は却下されました。白衣の色が濃い色であれば上下白衣の制服で問題ないかもしれません。
ちなみに私が勤務する動物病院では獣医師は水色(男性、女性共通)動物看護師はピンクと決まっていたのでピンクの上下白衣では下着が透けやすいようです。
着脱のしやすさ!
次に重視されていたのが着脱のしやすさです。白衣のデザインもたくさんあります。
●襟(首)から下まで全て前ボタン
●襟の部分がボタンで真ん中にチャック
●襟の部分がボタンで左端にチャック
●襟の部分のみボタンでかぶるタイプ
上記のように動物病院によってデザインは様々です。
私が実際に着ていて一番、着脱しやすいと思ったのは上から3番目のデザインの物でした。
動物看護師の制服にスカートはアリ?ナシ?
動物看護師の制服にスカートタイプの白衣はアリか?ナシか?
私の経験上、スカートタイプの白衣はナシでした。
例えば、病気や老衰で寝たきりの大型犬を床から抱えたり、診察台を嫌がる動物には床に座り動物と同じ目線で保定したりと足の力が大きく関わります。こんあ時、スカートだと思うように足に力が入らず大型犬を保定するのは困難です。
人の看護師も、今現在殆どの病院で上下白衣でパンツタイプに変わっています。動きやすさを重視しての事でしょう。
私の知人で人の看護師をしている人に話を聞いた事があります。
「以前のスカートタイプでは患者(人)の着替えや介助の時に思うように足腰に力が入れられず困っていた。それに比べパンツタイプに代わりスムーズに動けるようになって良かった」という話を聞きました。
人の看護師も動物看護師も動きやすさを考慮した制服がアリなんだと確信しました。
おまけ!動物病院に相応しい髪型は?
動物看護師だけに止まらず人の看護師も同様、医療現場で働く上で相応しい髪型とはどういうものでしょうか?
比較的、髪型など規則がない動物病院は多く存在します。私の勤務していた動物病院でも規制はありませんでした。しかし動物病院とはいえ医療現場です。規制はないものの限度はあるでしょう。
一番相応しいといえる髪型は視界の邪魔にならないようなものではないでしょうか?
診療の補助だけではなく、手術の助手や麻酔医として手術室に入る事もあるでしょう。視界を遮るような髪型では治療の妨げになります。
しかも手術中は無菌の状態で手術を行います。その時に注意しなければならないのが髪の毛が手術部位に入らないように執刀医はもちろん助手に付く人も手術用の帽子に髪を綺麗にまとめて被らなければなりませんし、麻酔管理の時も注意しなければいけません。
それだけ事細かく指示されるのは、不衛生な状態では動物の命は救えないと言っても過言ではないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?動物看護師のファッションでもある制服について参考になったでしょうか?
動物看護師の制服にスカートはアリか?の内容については、スカートの白衣を取り入れている動物病院は、それぞれの考えがあっての事でしょう。
受付と看護と分けている病院であれば受付の人がスカートの制服であってもなんら問題はないと思います。人の病院でもスカートの白衣を着ている看護師も多く存在します。スカートの白衣がダメなんだと一概には言い切れない部分もたくさんあります。
私は諸事情から人の看護師と接する事が多く(知人も含め)人の看護師をお手本に自分自身の身なりを整え、後輩の身なりを指導してきました。動物看護師も人の看護師同様、清潔感を保ち医療の現場に立たなければならないと思っています。飼い主から見て身なりに違和感を待たれてしまわないよう心がけなければなりません。

元動物看護師。20歳の時に、近くの動物病院へ動物看護師として就職。それから20年、動物病院でチーフ看護師をしていました。2015年3月、出産を気に、退職。現在は、子育てをしながら、新人看護師のためになる記事を執筆中。そして現在、10歳のシーズ、13歳のアメショを飼ってます。