訓練士・トレーナー

ドッグトレーナー(犬の訓練士)と犬の訓練士の違い

投稿日:2018年8月14日 更新日:

専門学校にある「訓練学科」や犬の訓練に関する資格取得を目指す時、「訓練」「しつけ」「トレーニング」といった一見同じように思える言葉の使い分けに戸惑う事があるでしょう。

実は全て同じ意味を持っていますが、ペットの仕事の世界ではその仕事内容によって使い分けています。この使い分けを理解し、自分の進みたい道、知りたいことをより深く追求してゆきましょう。

■訓練としつけとトレーニングの意味の違い

資格取得や就職活動など自分の進路を考える時、訓練、しつけ、トレーニングの言葉の意味の違いを理解しておくと、自分の意図を明確に相手に伝えることが出来ます。

一般的にペット業界では

訓練・・・警察犬や盲導犬、災害救助犬の育成のためのしつけ、トレーニング

指揮官である人間に一定の服従を必要とし、常に主従関係を意識する関係性

しつけ・・・家庭で暮らすペットが身に着けるべき日常生活のルール

トイレ、無駄吠え禁止、飛びつき、ひっぱりの禁止などからお座り、マテなども含まれます

トレーニング・・・訓練やしつけの習得のための練習行為

家庭で飼い主が愛犬にしつけを教える行為もトレーニングと呼びます

一見同じ意味に思えますが、微妙な意味の違いがあります。例えばペットの飼い方の相談に見えた飼い主さんに「訓練」という言葉を用いて説明をすると、厳しい特訓や服従訓練を想像させ敬遠されてしまうでしょう。

警察犬の育成や災害救助犬の育成に携わる方に訓練ではなく、しつけという言葉を用いると仕事やスキルを軽視しているような誤解を与えることもあります。

ペットの世界で仕事をする以上はこの違いはしっかりと理解しておく必要があります。

■警察犬の育成を希望するなら「訓練士」

一般的に訓練士と呼ばれる方は

・JKC公認資格を取得している

・警察犬や盲導犬の訓練施設に属しているもしくはその経験がある

・海外で高度な知識、経験を習得している

などの場合を意味します。

就職活動の中で「訓練士になりたい」と発言をすれば、相手には訓練所への就職希望、見習い希望とり受け止められるでしょう。

訓練士の仕事には豊富な知識と経験が必要とされるので、就職後も当面は見習い期間が続きます。中には3年、5年と住み込みで仕事に取り組む訓練士も少なくありません。

しかしこのような環境で身に着けた経験やスキルは一生の宝になりうるほど貴重です。特に女性の場合、結婚や出産を期に、住み込みでの仕事は難しくなるでしょう。そのような場合でも訓練所での経験を活かし個人で独立開業をしたり、ペットのしつけに仕事を転向することも出来ます

「訓練」を仕事にすることは決して簡単なことではありませんが、生涯を通じてペットの世界で仕事をしたいと考えるなら最良の方法と言えるでしょう。

訓練所は小規模な施設が多く、新卒未経験者の採用枠は大変狭き門です。専門学校在学中に進路が決まった場合は早急に担当者に伝え、在学中から見学やアルバイトなど積極的に活動を行う事をおすすめします。

■家庭のペットのしつけに携わりたいなら「ドッグトレーナー」

犬の仕事の中でも家庭で飼うペットのしつけを主な仕事にする方をドッグトレーナーと呼びます。

ドッグトレーナーの仕事は

・子犬のしつけ

・問題行動のある犬のしつけ

の2つに大きく分かれます。子犬のしつけはトイレや甘噛み、散歩デビューなど今後の生活に必要な生活のルールを教えます。

この場合、レッスンの対象は犬ではなく飼い主だと理解しておく必要があります。仕事では飼い主に犬の扱い方、接し方、しつけの教え方を説明し、習得してもらうことで初めて成果につながります。

そのためには飼い主さんとの密なコミュニケーションが必要とされます。

また仕事の中にはペットショップでのしつけ相談会の開催やしつけ教室の開催、パピーパーティの開催なども含まれることが多々あります。

就職先はペットショップ、しつけ教室、個人での独立開業が主流です。

日本ではしつけ専門の企業や店舗はなかなか運営が難しく、しつけは生体販売や商品販売の付帯サービスと考えられがちです。

そのため就職先探しは広い視野をもち、しつけに前向きに取り組みペットショップなどを与えるとよいでしょう。

■専門学校での窓口は1つ

このように犬の訓練としつけとでは大きく意味が違い、将来進む方向も異なります。しかし専門学校入学の時点ではそのような区別はなく皆同じクラス、学科で学びます。

進路を決めるのは実際に授業を受け、実習を経験し、就職活動がまじかに見え始めたころからでしょう。

卒業後の自分の進路を考えるとき、訓練士としての仕事にやりがいを感じるのか、ペットのしつけにやりがいを感じるのかを考えてみましょう。

また最近では訓練の勉強と合わせてトリミングや看護の分野も学び、ペット業界で幅広く活躍の出来る進路を選ぶ方も増えています。

まずは自分らしい将来像を考え、進むべき道を考えてみましょう。

 

投稿者プロフィール

YUKIYO OHTANI
YUKIYO OHTANI
ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。

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