訓練士・トレーナー

ドッグトレーナー(犬の訓練士)のつらいこと、大変なこと

投稿日:2025年4月10日 更新日:

ドッグトレーナー(訓練士)の仕事は毎日犬と共に過ごせる、仕事の達成感を得られるという魅力がある反面、つらいこと、大変なことも当然あります。

実際に仕事をするドッグトレーナー(訓練士)が感じる仕事のつらいこと、大変なことをご紹介させていただきます。

■しつけ(訓練)は飼い主の根気、やる気も重要

しつけ(訓練)は犬に人間の言葉(指示)の意味を理解させ、どのような行動を取るべきかを習得させる行為です。

ただこのしつけ(訓練)には犬と飼い主との関係性も大変重要です。

よく耳にするケースでは、犬がドッグトレーナー(訓練士)の指示には従順に従うものの、飼い主の言葉には耳を貸さない、まるで無視をするというものです。

このケースは長期預かり型の訓練やドッグトレーナー(訓練士)に委託するスタイルのしつけ(訓練)で多くみられます。

犬の扱いを心得ているドッグトレーナー(訓練士)と犬となら信頼関係が構築できるものの、飼い主とは信頼関係が構築出来ていないがために起こる問題です。

飼い主の中には犬のこのような行動を「バカだから」「覚えが悪いから」と口にする方も多くいますが、実際の問題の原因は犬ではなく飼い主にあります。

仕事として犬の訓練(トレーニング、しつけ)に取り組む場合は犬だけでなく、飼い主にも

・犬との接し方

・犬の扱い方

・犬への指示の出し方

・犬の褒め方

・犬の叱り方

を指導して、習得してもらう必要があります。

犬の扱いにおいては多くの実績のあるドッグトレーナー(訓練士)でも、飼い主への対応、指導は苦手という方が多く、仕事においてつらい、大変と感じることが多いものです。

■成果が出ずに飼育を諦めるという決断を下す飼い主もいる

犬のしつけ、問題行動の解消には犬だけでなく飼い主の行動も改善する必要があります。犬にも意思があり、性格があるので必ずしも飼い主の一方的な要望を満たしてくれるわけではありません。

ただドッグトレーナー(訓練士)が熱心にしつけや問題行動の解消に取り組んでも中にはしつけを諦める、里親を探すなど犬の飼育を断念する飼い主もいます。

この問題はドッグトレーナー(訓練士)の立場からはなかなか説得が難しく、必ずしもよい解決策を見いだせないこともあります。

ドッグトレーナー(訓練士)に出来ることは最悪の結末を迎えることの無い様に飼い主をフォローし、しつけや問題行動の解消に共に取り組むことです。

■飼い主の資質と犬の気質のミスマッチを痛感する

日本ではペットショップを通じて簡単に犬を購入することが出来ます。基本的に犬種の選択は飼い主に全て委ねられているので、中には飼い主の飼育環境、年齢、体調、飼育経験に見合わない犬種を購入するケースがあります。

例えば

・高齢の夫婦が大型犬を購入する

・小さな子供がいる家庭で気性の荒い犬を飼う

・飼育経験の無い飼い主が里親でしつけゼロの犬を引き取る

このようなミスマッチは犬の問題行動を助長し、時には飼育を断念せざるをえない状況を作りだします。

本来であれば飼い主自身がミスマッチであることを購入時、引き取り時に認識し早期にドッグトレーナー(訓練士)のもとで訓練を開始すべきですが、なかなか日本ではしつけの必要性が認識されておらず問題が放置されがちです。

ドッグトレーナー(訓練士)の立場からたびたびこのようなミスマッチを目にすることはとてもつらく、もどかしいものです。

この悪習慣を断ち切ることで国内の犬の飼育に関する数々の問題は解決されると言われています。

ドッグトレーナー(訓練士)の立場で出来ることは

・早期のしつけ開始

・ミスマッチにならない犬の選び方

・しつけの必要性の啓もう

などです。様々な活動スタイルがあるので、自分らしい方法でこれらに取り組んでゆきましょう。

■思うように成果が出ないことで感じるドッグトレーナー(訓練士)としての無力感

adsense

adsense

-訓練士・トレーナー

Copyright© ペットワークス , 2025 AllRights Reserved.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。