訓練士・トレーナー

女性のドッグトレーナー(犬の訓練士)

投稿日:2018年10月11日 更新日:

これまでドッグトレーナー(訓練士)の仕事はペット向け分野では女性が多く活躍し、警察犬や盲導犬の訓練では男性が主体となる傾向が何十年と続いていました。中には女性にはいわゆる「訓練」技術を習得し、仕事として続けることは向いていないという声もありました。

しかしここ数年でこの体制は大きく変わり、女性が「訓練」の分野でも目覚ましい活躍を見せるようになっています。これからドッグトレーナー(訓練士)を目指すうえでは、女性だから・・・という垣根を感じる必要はありません。

自分が取り組みたいと思う分野、熱意を感じる分野に迷わず進みましょう。もちろん目標を達成する過程で立ち止まり方向性を変えることは当然あります。でも「女性だから・・・」を理由にはせずに「自分の意見」をしっかりと持ち続けてゆきましょう。

■女性が訓練士を目指すことが困難と言われた背景

これまで女性には警察犬や盲導犬といった特殊使役犬の訓練は向いていない、不可能だとする声もありました。採用面接では書類審査で落とされ、目指す術さえ持てなかった女性も大勢います。

この理由は単に当時の日本が男性を主体とする社会だったためです。警察犬の訓練、育成をするという事は昼夜を問わず体力を必要とする仕事につき、時には警察と共に現場へ出向くこともあります。

女性には体力がない、根性がない、家庭と守るべき、育児をすべきという社会の風潮がある中で、個人の能力に関係なく門前払いされることが当たり前だったのです。

この頃の日本にはペットにしつけをする、有料で指導料を払い専門家から指導を受けるという風潮もありませんでしたから、女性が訓練の仕事につく機会はほぼなく、あきらめざるを得ませんでした。

■女性が訓練士を目指すことが可能になった背景

時代が変り、女性の社会進出が進み、多くの女性が自分らしい職業に就くことが出来るようになったのはまだこの数十年のことです。この間にわずか数名の女性訓練士の活躍から始まり、今では多くの女性訓練士が華々しい活躍を遂げています。

もちろん女性の活躍が増えたとは言え、訓練士になるための道のりが大きく変化したわけでも、効率化されたわけでもありません。

今でも訓練所では住みこみであることが当たり前で、昼夜を問わず犬と生活を共にし、厳しい訓練を重ねます。時には実績に結びつかないこともあれば、熱意が伝わらないこともあります。

でも女性を受け入れようという風潮が出来たことだけは大きく変化しています。

訓練所側、社会が女性の受け入れを始めたことで変わったことは、これまでの様に「女性だから」という甘えが通用しなくなったという点もあります。

・女性だから訓練についていけない

・体力的につらい

・重量物を運べない

・大型犬をコントロールできない

・訓練の実績を残せない

・犬との意思疎通が出来ない

などあらゆる面で「女性だから」という解釈はされません。逆に不出来なことがあったり、途中で投げだすようなことがあれば「女性だから」と手厳しい言葉を受けることになるでしょう。

訓練所での生活や見習い生活は決して簡単なものではありません。若い女性が憧れる華やかさもきらびやかさもまるでありません。ただその場にあるのは、特別な責任と社会からの大きな期待です。

自分に課せられた役目を実感できた時、女性であることも男性であることもまるで気に留めることなく、日々の訓練に取り組むことが出来るようになるでしょう。

■ドッグトレーナー(訓練)の仕事、役目は多種多様

これまで犬の訓練と言えば警察犬、盲導犬が主流でした。海外に比べ日本では犬が担う役割は限定されていて、その優れた能力を発揮する機会がすくなかったのです。

しかし近年、日本にも海外の手法を取り入れた訓練施設や団体が多数誕生し様々な役割を担う犬達が育っています。

その一例は

・災害救助犬

・聴導犬

・介助犬

・探知犬

・病児に向けたセラピードッグ

・少年院でのセラピードッグ

他にも様々な場面で活躍する犬達がいます。現状では公的な育成施設はほぼなく、大半が民間団体は個人訓練士の元で育成され活躍しています。

これから先も訓練の可能性はますます広がりを見せ、これまでに見たことのない能力を発揮する犬達が続々と誕生するでしょう。

これから訓練士を目指す多くの女性にとってもう社会には「女性だから」という垣根はありません。あるのは自分の「覚悟」と「熱意」に関する垣根だけです。

訓練の世界は決して甘いものではなく、躊躇半端な覚悟ではなしえることが出来ません。5年、10年という長い期間、熱意を持ち続け根気強く取り組むことが求められます。

ただ大変な訓練を経験することでだけ得られる特別な達成感、感情があるからこそ過去に多くの女性が社会の風潮や周囲の反対を押し切りこの分野に挑戦しているのです。

ぜひ自分の目標をしっかりと抱き、進みたい道、目指したいもの、広めてゆきたいことに取り組んでください。

投稿者プロフィール

YUKIYO OHTANI
YUKIYO OHTANI
ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。

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