動物飼育係

動物飼育員の勤務時間・休日

投稿日:2019年4月25日 更新日:

動物飼育員の仕事に休みはある?残業は多い?仕事として目指すうえで当然気になることでしょう。体力を必要とする業務がメインになる仕事だからこそ、休日は大切なことです。動物の飼育に携わることももちろん仕事ですから、決められた勤務時間、休暇はあります。ここでは気になる待遇についてお話させていただきます。

■基本的には一日8時間、週休2日が多い

動物飼育員の仕事は公務員であれ、民間企業の社員、アルバイトであれ一従業員ですから、当然勤務時間の決まりがあり、休日があり、有給や産休も取得可能です。これはそれぞれの施設が独自に決めるルールではなく、法律で決められているルールです。

休みがない、勤務時間、残業時間が過度に多い、有給や産休の取得が出来ないということはありまえません。

ただ施設によっては人数の都合や天候、イベントの開催、もちろん担当する動物の体調などを理由に例外的に勤務時間が不規則になることもあります。

野生動物の場合、一見元気で前日と変わらないように見える場合でも、実は体調不良を抱えていて、急変することもあります。

繁殖を手掛ける施設では、繁殖の前後は泊まり込みでの待機や対応が必要になることもあります。

この点はデスクワークに従事する会社員とはまるで異なるものとあらかじめ覚悟が必要です。

公営の施設の場合、待遇は公務員扱いとなるので、比較的ルール通りに進みます。

しかし民間の施設の場合、経営難を理由に人員が不足することも多く、必ずしも採用時の条件通り、法定の通りとはいかないこともあります。

ただ過度にルールを逸脱した勤務状態が続く場合は動物への愛情とは別問題と考え、環境を見直すことも必要です。

■動物だからこその残業、早出は必ずあります

動物飼育員の仕事に関する求人情報を見ると

AM10:00~PM5:00 という枠やAM9:00~PM6:00という勤務時間が記載されていることが多々あります。

大抵の施設で早朝出勤や深夜勤務が生じることは明記されていません。ただ実際には早朝や深夜、場合によっては徹夜という時間帯での勤務があることが承知しておきましょう。

求人情報に記載されている勤務時間は、開園時間や入場時間を参考にされています。

ただ実際には来場者の入園に先駆けて

・清掃

・給餌

・動物達の体調管理

・飼育員同士の引継ぎや情報の共有

・イベントの準備

などが必要な訳ですから、開園時間の数時間前には出勤する必要があるでしょう。

終業時間も同じで、閉園後にやるべき仕事もたくさんあります。

朝と同じように清掃や給餌、体調管理などです。もちろん園内や施設内の点検や見回りも必要です。翌日の開園に支障が無いように万全を尽くしておかなければなりません。

動物自身も朝とは体調が変っていることもあります。

もちろんシフトによる交代制勤務となることが一般的ですが、必ずしも残業なし、定時帰宅が出来る環境ではないことを理解しておきましょう。

ただ動物飼育員、水族館飼育員という仕事では、必ずしも「勤務時間」で割り切れない場面も多々あります。担当する動物が原因不明の体調不良を起こしている時、出産が近い時などはたとえ自身の勤務時間が終わり、引継ぎも完了していてもつい残業してしまう、動物に付き添いたくなってしまうという声が多々あります。この点は動物を仕事にするほどの愛情があってこその行動ですが、この仕事につきものだと理解しておく必要もある部分です。

■サラリーマンやOLと同等の待遇や休日を期待するのは難しい

動物飼育員の仕事は大変狭き門です。

全国各地に専門学校が開講し、毎年何百人という卒業生が誕生するものの、動物飼育員の求人は全国でも数名、数十名程度しかありません。

もちろん応募倍率は高く、30倍とも40倍とも言われています。

新卒、未経験な場合、希望の施設への就職には相当な努力が必要です。

だからこそ、大抵の方は勤務時間の厳しさ、給与待遇、雇用形態に関する要望を後周しにしてでも採用を目指すのです。

動物飼育員や水族館飼育員という夢を実現するためには、ある程度勤務時間への妥協は必要でしょう。

サラリーマンやOLのように仕事を時間で区切ることは決してできません。場合によっては「ブラック企業」「ブラック職場」だという方もいます。

しかしただ無暗に残業が必要な訳でも、無意味な長時間労働をするわけでもありません。

まだまだ生態が未解明な野生動物を人間の管理下で生活させ、繁殖させ、展示しているのですから、様々な苦労や課題が持ち上がるのです。この点はあらかじめ誤解が無いように理解し、自身の仕事への適正を考えてみましょう。

もし勤務時間や休日、仕事内容に不安を感じる場合は、学生期間を利用しアルバイトについてみるとよいでしょう。実際の仕事を経験すること、すでに従事している方々の声を聞くこと、働く姿勢をまじかに感じることで、自身が目指すべき将来が明確に見えてくるでしょう。

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