
動物看護師は、動物好きな人がなりたい職業の1つですが、
動物看護師になるには資格が必要かわからない方もいるのではないでしょうか?
そこで、動物看護師の仕事、動物看護師に関連する資格などについてまとめてみました。
動物と触れ合う仕事がしたい方は、ぜひ参考にしてください。
国家資格になった動物看護師

2020年現在は、資格がなくても動物看護師になれますが、
2019年に6月に「愛玩動物看護師法」が成立し、動物看護師という国家資格ができました。
現在はまだ受験できませんが、最短で2023年度に第1回めの国家試験が実施されます。
それ以降は、国家試験に合格しないと動物看護師になれないということを把握しておきましょう。
ちなみに、現在受験できる資格には、認定動物看護師と動物衛生看護師があります。
これらは国家資格ではありません。
動物看護師の仕事の種類

動物看護師の仕事は、多岐にわたります。
外来の受付やカルテ管理、病院内の衛生管理などの仕事もありますが、最も大きな仕事は3つ。
獣医師のサポート、動物のお世話、獣医師と飼い主を繋ぐことです。
獣医師のサポート
獣医師が診療・治療するときに、
動物の消毒や保定(犬や猫が暴れないようにしっかりと押さえること)、検温、体重測定などをします。
手術や検査をするときは、必要な器具の準備もしなければいけません。
そのためには、検査や手術の手順が頭に入っていることが必須です。
ちなみに、国家資格「愛玩動物看護師」が誕生した後は、
獣医師の指示のもと行う採血や投薬、カテーテルによる採尿なども行えるので、
さらにやりがいが感じられるでしょう。
動物のお世話
毛のお手入れ・カット、エサやり、爪や耳の手入れなど、動物のお世話全般を行います。
犬や猫によっては不安になる子もいるので、
リラックスできるように声がけしながら行わなければいけません。
獣医師と飼い主を繋ぐ
医師が説明した動物の症状を、飼い主にわかりやすく伝えるのも仕事の一つ。
その反対に、飼い主が心配していることを獣医師に伝えることもあるかもしれません。
また、飼い主に病気予防やしつけのアドバイスをすることもあります。
動物看護師になるために

動物看護師は、動物好きというだけでは難しい仕事です。
求められるスキル、動物看護師を目指して学ぶ方法を知っておきましょう。
動物看護師に求められるスキル
動物が好きなのはもちろんですが、動物の体の構造や治療法などの専門的知識も求められます。
また獣医師や飼い主とコミュニケーションできるスキルも必要です。
ときには動物の死と直面することもあるでしょう。
動物の命を預かっているという責任感も、忘れてはいけません。
さらに、獣医師の仕事のサポートや動物病院の受付や雑用など、
仕事内容は幅広いため、仕事はハードといえるでしょう。
その分、やりがいがある仕事ともいえます。
大学・専門学校・通信講座で学ぶ
動物看護師には幅広い知識が必要なので、現場で働く前に、一通りのことは頭に入れておきたいもの。
大学や短大、専門学校に通う方法と通信講座で学ぶ方法があります。
専門学校は費用はかかるものの、資格取得や就職までサポートしてくれる学校もある上に、
2年で卒業できるので、早く動物看護師として活躍できるのが魅力といえるでしょう。
一方、大学や短大は授業がメインで、じっくりと学びたいという方におすすめです。
学校に通うのは苦手、自分のペースで学びたいという方には、通信講座も良いでしょう。
実技の技術は学べないですが、費用を抑えられるというメリットがあります。
学校を選ぶポイント
学校を決める前に、どんな技術を持つ動物看護師になりたいのかを考えてみましょう。
トリマーの技術を身につけたい方は、トリマーの技術も身につけられる学校を選ぶことをおすすめします。
また、動物看護師に関する資格の合格率もチェックしておきたいもの。
また、実習には動物看護実習や動物検査実習、
グルーミング実習や院内コミュニケーション実習など様々あります。
自分が興味ある実習がある学校にするのも一つの方法かもしれません。
設備も同じことがいえます。
手術実習室や検査実習室、グルーミング実習室など設備が充実していると、
動物病院で働くのをイメージしながら学ぶことができます。
資格取得後の就職先は?

資格を取得したら、資格を活かせるところで働きたいという人がほとんどではないでしょうか?
そこでここでは、資格を活かせる就職や、動物看護師に関連する資格などを紹介します。
資格を活かせる就職先
動物看護師の資格を活かせる職場は、様々。主な就職先は動物病院ですが、
そのほかにも動物愛護施設、ペットサロン・ペットホテル・ペットショップや動物園などがあります。
就職先によって業務内容は若干異なるので、調べておきましょう。
そして、求人サイトで動物に関わる仕事を探してみてください。
動物看護師の資格を持っていると、採用されやすくなる可能性があります。
正社員、アルバイト、派遣、また女性転職、新卒などそれぞれ特化したサイトがありますので、
ご自身の働き方にあったものを選ぶと良いでしょう。
動物に関連する資格
動物看護師のように国家資格ではありませんが、即戦力として重宝される資格が二つあります。
一つめは動物看護師統一認定機構が発行している資格「認定動物看護師」、
二つめはNPO法人日本動物衛生看護師協会が発行している資格「動物衛生看護師」で、
どちらの資格も就職で有利になる可能性があるでしょう。
ほかにも、犬猫を健康に導く「ホリスティックケア・カウンセラー」、「ECOグルーミング検定」、
犬の病気予防やお手入れなどのアドバイスを飼い主にする「ドッグライフカウンセラー」、
ドッグショーで犬をリードする「JKC公認ハンドラーC級ライセンス」をはじめ、
興味深い資格・検定が色々あるので、ぜひ調べてみてください。
動物に関する資格をいくつか持っていると、仕事の幅も広がるのでおすすめです。
仕事の将来性
動物看護師が国家資格になることで、注目度が上がり、
それに伴いおそらく動物業界の労働環境も改善されるでしょう。
資格を持つ人が活躍できる場が増え、現場で即戦力としても期待されます。
癒しを求める人が多い今、ペット需要とともに、
動物看護師の仕事の需要が伸びる可能性は高いでしょう。
まとめ

動物看護師は、国家資格になることでさらに注目される職業になることが見込めます。
その際に、動物看護師の資格のほかにも資格をとっておくと、仕事の幅も広がるはず。
具体的にどんな風に動物と関わりたいのか考えた上で、興味ある資格取得に挑戦してみてください。
求人サイトも積極的に活用して、挑戦したい仕事が見つかったらどんどん応募してみましょう。

「ペットワークス.jp」編集部です。ペット業界のお仕事情報を日々発信します。求職者、転職者、専門学生の皆さんのお役に立つ媒体にしていきたいと考えています。