トリマー

わずか1割!男性トリマーの気になる職場事情。

投稿日:2018年4月12日 更新日:

 

トリマーの世界ではここ二十年ほどで各段と男性トリマーの数が増えています。この背景には専門学校が多様化したことで男子学生が入学しやすい環境が整ったことが関係しています。

また20年ほど前に日本ではミニチュアダックス、チワワを代表する爆発的なペットブームが起こりました。この時期を境に日本のペット飼育世帯は急激に増え、ペットがいる生活が当たり前になったことから、将来の夢としてトリマーが身近になったこともあります。

このような背景を受け、増加傾向にある男性トリマーですが、まだまだ仕事の現場では離職率が高く、定着には何かと課題が残っています。

男性トリマーの最初の壁は就職

専門学校の中には、男子トリマー専門のクラスを設ける学校もあるほどに今男子学生の数が増えています。しかしいざ就職という場面になると、中にはトリミング業界での就職を希望しない、なかなか就職先が決まらないという壁に当たることもあります。

この背景には

・小規模な店舗では男性トリマーのための施設が確保されていない

(更衣室やトイレなどの設備面の問題)

・男性トリマーへのイメージ

(トリミングショップは来店客の多くが女性であるため、男性トリマーの接客、技術が受け入れられるかの不安)

・男性トリマーの高い離職率

(採用をしても短期間で離職してしまう事が多い)

・給与待遇面の条件が厳しい

などの理由があります。

これらの点は、あくまでもそれぞれの店舗での前例や同業者同士での体験談から広まっている情報で必ずしもすべての男性トリマーに当てはまるものではありません。

就職活動にあたっては、個々のトリマーが自分なりの志望動機や熱意、将来像を伝えることで理解を得ることが大切になるでしょう。

またトリミングショップの中でも

・大手企業の運営するトリミングショップ

・男性がオーナー、責任者を務めるトリミングショップ

・ドッグショーへの参加に熱心なトリミングショップ

などでは比較的前向きに男性トリマーの採用に取り組んでいます。職場体験、イベント、セミナーなどに積極的に参加し、男性がトリマーとして働くうえでの心構え、目標のもち方などを学んでおくとよいでしょう。

 

ドッグショーレベルのトリマーには男性が多い

実は様々な職業で、男性の方が女性よりも繊細な技術の向上にたけているという実績があります。例えばパティシエの世界やフラワーアートの世界、デザインや美容業界などです。

この傾向はトリミング業界でも同様で、世界的に活躍するトリマー、カリスマと呼ばれるトリマー、ドッグショーで華々しい成績を残すトリマーの多くが男性です。

地元のトリミングショップは、手ごろな価格でペット用カットを施すことを目的としているので、顧客側も特別繊細な技術を提供されることよりも、気軽に会話の出来る印象のいいトリマーであることを求めています。

その為、自身の就職先を選ぶときに、顧客からどのようなサービスを求められている店舗なのかをしっかりと見極めておくと、就職後のミスマッチを防ぐことが出来るでしょう。

また男性の場合、女性よりも丁寧に繊細に仕事をしているつもりでも、外的なイメージからつい大雑把に思われてしまう事もあります。そのようなイメージを払拭するためには、日ごろの接客時の言葉遣いやマナーはより丁寧に行うよう心がけておくとよいでしょう。

男性トリマーの悩みは収入面が最多

男性トリマーが異業種へ転職をしたり、他店舗へ転職をする理由の多くは収入面です。

トリマーの仕事は特別な技能を必要とする技術職の世界です。そのためたとえ専門学校を数年かけて卒業をしても、いざ就職をしてみるとまだまだ見習いとして扱われ、賃金待遇面もとても厳しい条件が提示されます。

一般的にトリマーの新卒での給与は15万円~18万円ほどが相場です。

社会保険、雇用保険、住民税などの費用を差し引くと、手取りは8万円、9万円となることもあります。

もちろん技術の向上で作業スピードが上がったり、指名を得ることが出来るほどに成長をすれば給与待遇の見直しもされますが、

店長を務めた場合でも、20~25万円ほどが相場です。

ただ業界全体でボーナスや昇給という制度がまだ普及しておらず、収入は月々の固定給のみが一般的です。

その為、男性の場合将来の結婚、家計を考えた場合、収入面で不足を感じてしまう事が多々あります。

ただトリマーとして月額30万円以上稼ぎたい、昇給、賞与のある企業に勤めながらトリミングを続けたいという希望はなかなか難しいでしょう。

ただかならずしも不可能なわけではなく、独立開業をする、ドッグショーなど特別な技能を習得し、トリミング単価を上げるなどの方法で収入アップを目指すことはできます。

女性トリマーと男性トリマーとでは、就職後5年、10年経った時点での将来設計が大きく異なるので、自身がどのような将来を抱いているかを専門学校在学中にしっかりと見極め、夢の実現に結びつくような就職先、働き方を見つけることが大切です。

 

投稿者プロフィール

YUKIYO OHTANI
YUKIYO OHTANI
ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。

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