動物看護師

動物看護師として是非、身につけて欲しい3つのポイント

投稿日:2018年3月21日 更新日:

動物看護師として何を求められるのでしょうか?

それは「主体性」「観察力」「思いやり」です。では3つのポイントについてお話していきましょう。

まず「主体性」とは、どういう事を指すのでしょうか?「自主性」と何が違うのでしょうか?

「観察力」とはどのような場面で必要とされるのでしょうか?

「思いやり」とは?誰に対しての思いやりでしょうか?

まず「主体性」について紐を解いていきたいと思います。

自主性とは?

自主性とは既に「やるべき事」や「やるべき仕事」が決まっていること。そのやるべき事を、誰からも指図されず、自ら率先して行う事を指します。

簡単にいうとマニュアルのように1日の業務が確定していてそのマニュアル通りに行動することです。慣れてくると誰からの指示がなくても、何も言われなくてもマニュアル通りの作業や業務はこなせるでしょう。

主体性とは?

主体性とは、「やるべき事」や「やるべき仕事」は決まっておらず、自らやるべき事を探して自ら動き業務を行う事を指します。簡単に言うと自主性とは異なり、今、やるべき事を自分の頭で考え、仕事を探してその場に応じた適切な業務を行える事を「主体性」といいます。

動物看護師に必要なのは観察力と見抜く力

動物看護師には、ズバ抜けた「観察力」が求められます。まず受付での動物の様子、緊急なのか?緊急では無いのか?そして診察時の動物の様子や、獣医師の行動、周りにいる動物看護師の行動。獣医師と飼い主との会話を聞いて動く事ができる「行動力」、入院施設での動物の様子、麻酔下で行う手術をしている動物の様子など常に周りの状況を把握できる観察力、そしてちょっとした動物の変化にも気づけるような「見抜く力」が重要な鍵となります。常に危機感に対するアンテナを張り巡らせながら動物のSOSを感知しなければ助かる命も助からないという事もたくさんあります。自分自身の経験や勘をうまく利用して危機感に磨きをかけながら業務に取り組んでください。

動物へ無償の愛情や飼い主に対する思いやり

動物看護師は獣医師よりも動物に接する時間が非常に多い立場です。決して良いことばかりではありません。暴れたり、噛まれたり、猫に引っかかれたり、ケガも耐えません。暴れた時の脱糞や失禁などが衣服に付いたりと排泄物にまつわるトラブルもたくさんあります。それでも笑顔で患者(動物)に対して無償の愛情を持って接しなくてはなりません。入院中の動物に飼い主代わりとなり愛情を持って接する事は不安に過ごす動物には大切な事です。無償の愛情を注ぐ内に不安や恐怖で怯えている動物は心を開いてくれます。他の獣医師や看護師には懐かない動物でも親身にお世話をしてくれた看護師にだけ懐くという事は多々あります。基本的に痛いこと、嫌なことをする獣医師には、なかなか心を開いてくれず懐かないことが多いのも事実です。

そして病気の動物を連れてくる飼い主とのコミュニケーションを取る時にも同じ事がいえます。親身になって飼い主の立場に立ち、相談やアドバイスをしてくれる動物看護師の事を信頼し、ごく一部ですが、訪れるたびに指名してくれる飼い主さんもいます。来院しなくても電話での相談など、ちょっとした事で飼い主は信頼できる動物看護師を頼って話をしてくれるようになるのです。本来、動物病院では、獣医師の指名は少なからずあるものの動物看護師に対しての指名はほとんどありません。指名してくれるという事は、それだけ動物看護師に対し飼い主も安心や信頼から心を開いてくれているのでしょう。それは動物看護師の冥利に尽きるということなのかも知れませんね。

まとめ

いかがでしたか?動物看護師に必要な3つのポイントについて理解していただけたでしょうか?

動物看護師に必要な事、それも人それぞれで感じ方は大きく異なります。しかしこの3つのポイントはもし、今後、数年経験を積んだ後に転職し他の動物病院でも共通している項目だと思います。即戦力となる能力です。

他にも1つ欠かせない物があります。

同じ動物病院で働く仲間とのチームワークはとても大事です。決して一人でこなせる仕事ではありません。獣医師や他の看護師と協力しあって初めて成り立つ職業と言っても過言ではありません。単独での行動は、動物病院にとって相応しくないのです。そこでも主体性や協調性が大きく関わってきます。周りの状況を把握して他のスタッフがどのように動いているか?今、何を必要としているのか?見極め自分で考えて行動することができるということです。お互いが協力しあえるスタッフ同士の信頼関係を築き上げることも重要です。

もし同じ動物病院で働く先輩に主体性を身につけ働く動物看護師がいたら是非、その先輩をお手本にしてほしいと思います。そして、先輩や後輩、同僚、お互いをリスペクトし、お互いを励まし合いながら、時にはライバルとなり、病気の動物や飼い主に最高の医療が提供できる場所作りを獣医師と共に作り上げて欲しいと思います。

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