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トリマーは何歳まで働ける?気になる職場事情

投稿日:2018年7月3日 更新日:

手に職があれば一生困らない!という心強い言葉を耳にすることもありますが、実際にトリマーの仕事風景を目にすると、意外に若いトリマーが多い、30代、40代のトリマーは?と思う事があります。

トリマーは何歳まで仕事が出来る?なぜ若いトリマーしかいないの?というトリマーの仕事事情ついて知っておきましょう。

■20代半ばでピークを迎えるトリマーの仕事事情

トリマーの仕事は20歳で専門学校をそ卒業し、23~25歳で店長、責任者になり、30代で独立開業という様にとてもサイクルが早い業種です。

特に大手チェーン店などは人材不足の影響もあり数年で店長、店舗責任者となることも珍しくありません。

そのため20代で大抵の仕事を経験出来、仕事の全体像、将来像が見えるのである種のやりきり感を感じるものです。

他業種であれば20代はまだまだ見習い、30代でピークを迎え、40代で責任者になるというサイクルですから、この点は大きな違いと言えます。

20代で店長、責任者を経験するとその後はそのまま10年、20年と在職するケースは少なく独立開業や結婚、異業種への転職とそれぞれの進路を選びます。

ただ決して20代で仕事の限界を迎えるという意味ではなく、30代、40代はより自分らしい働き方を選ぶ方が多いという事です。

■20代を終え転職をする理由は様々

20代でピークを迎えその先の進路にトリマーとしての独立開業を目指すか、それとも異業種へ進むかという選択をするとき、トリマーを選択しない理由は様々です。

例えば

・より好待遇な異業種へ転職をする

・結婚を期に別な仕事をする

・腰痛や腱鞘炎の悪化で事務職に転職をする

などです。

中でも比較的多いケースは結婚を期に離職するケースです。トリマーの仕事はサービス業ですから土日祝日は基本的に出勤日です。

その上年末年始、お盆、クリスマスという繁忙期ももちろん出勤です。このような出勤シフトでは子育てや家庭との両立が難しいという理由から離職をするケースも多々あります。

トリマーの職場環境は小規模な個人経営が多く、自身の私用で休暇を申請することにうしろめたさを感じたり、希望通りに休暇を取得できないことも多々あります。

これはトリマーにかぎらず女性がそれまでのスキルを諦め離職する大きな理由と言えるでしょう。

他にも長年仕事を続けることで腱鞘炎や腰痛に悩むトリマーも増えてゆきます。

毎日体の同じ個所に負荷がかかることで痛みや不調は慢性化しやすく、長期の休暇や集中した治療が必要です。しかし職場に在籍しつつハサミを使用しない仕事のみを引き受けるという事は到底不可能ですから、治療優先のためにも離職をするということもあります。

このように離職をえらぶ理由は様々です。しかし一方で数年間のブランクや育児期間、別職業での就業を経てトリマーに復帰する方も大変多くみられます。

これは手に職をつけた強みと言えるでしょう。

手に職をつけるという事はある種の保険であり、この技術があるからこそ将来を必要以上に不安視せずに前に進むことが出来るのです。

■将来を見越した転職を考えるならパソコンスキルも身に着けておきたい

将来トリマーの仕事を離れたい、別な職業に転職をしたいと思うなら、ぜひパソコンスキルを身に着けることを意識しておきましょう。

トリマーの職場環境はまだまだアナログが主流です。

顧客カルテは手書きで記入し管理もファイルが主体です。業務でパソコンを使用するのは簡単なネット検索とメールだけというケースも少なくありません。

大手ペットショップの中には自社で独自に開発したソフトを使用することもありますが、あくまでも業務内容に即した作りになっているので使い勝手がよく誰でもスムーズに扱う事が出来るよう工夫されています。

しかし転職後は企業への就職を希望するなら、オフィス系ソフト(Word、Excel)は必須条件です。オフィスワークで使用するレベルは習得しておくとスムーズに転職活動に取り組むことが出来ます。

この点は多くのトリマーが当たる壁でいざ別業界を目指す時に如何に自身が閉ざされた世界にいたかを実感します。

■自宅開業が可能なこともトリマーの魅力

30代、40代のトリマーをトリミングショップで見かけない理由は、自宅開業が可能な職種という事も関係しています。

トリマーの仕事は儀技術職ですから、経験を積めば積むほど実力は上がります。

しかし雇われトリマの場合、定期的な昇給はなく経験を積むことのメリットを感じられないことも多々あります。

その上、新人の実技指導やカット手伝いまで生じるのですから同じ給与で仕事量ばかりが増えることになります。

このようなジレンマを解消するために、結婚、離職を期に自宅の一角を改装し、一人作業用のトリミングスペースを作り、個人で開業をするという方が多々います。

店舗を賃貸契約するケースに比べ家賃負担が少なく、無理なく働くことが出来るのでこの働き方はベテラントリマーに大変理想的です。

このような選択肢があるからこそ、30代、40代のトリマーは店舗でみかけないのです。

決して職業人としての寿命が短いというわけではないので勘違いをなさらないでくださいませ。

 

 

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