ペットショップで仕事をしたい!将来は資格を取得してステップアップも目指したい!と考えた時、まず最初のハードルは就職先を見つけることでしょう。
その時重要になるのは履歴書に記載する「志望動機」です。でもペットが好きだからペットショップで働きたい!こんな単純な志望動機で大丈夫?みんなはどんなことを話しているの?と気になることでしょう。
今回は気になる志望動機についてご説明させていただきます。
■ペットが好きだから働きたい!で十分です
ペットショップで新人採用の面接をする中で大抵の方は同じ内容を志望動機としてあげています。それは「ペットが好きだから働きたい」ということです。
・子供の頃から犬を飼っているから
・飼ったことがないからこそ憧れている
・今資格取得の勉強中
など「好き」の理由や形は本当に人それぞれです。でも自分がどのくらい「好き」かはなかなか言葉では表現することが出来ないのでこの動機で大丈夫なのだろか?と不安になってしまうのでしょう。
ペットショップに就職を希望する以上、ペットが好きなことは極当たり前なことです。ですから人気のあるペットショップへの就職を希望している場合や新卒採用を希望している場合、無資格、未経験な場合はこの動機だけではやや弱いともいえるでしょう。
このような場合は「ペットが好き」という内容に「なぜこのペットショップを選んだのか」を付け加えると相手に自分の熱意を伝えることが出来、好印象です。
例えば
・生体の販売スタイルが丁寧だから
・スタッフの印象がいいから
・店舗が新しくて綺麗だから
・全国に店がある有名な企業だから
なぜこのペットショップを選んだのか理由は様々です。でもきっとそれぞれに決めてとなる魅力があったはずです。実際に従業員として仕事をしていると実は店の魅力や欠点に気が付いていないことも多々あります。ですから面接の機会を通じて様々な意見が効けることは面接官にとっても大変有意義なことです。
時には従業員が意識していなかった店の魅力を応募者から聞けることで、改めて仕事のやりがいを感じることも出来ます。ぜひ自分が「なぜ」このペットショップを選んだのかをあらためて考え、言葉にしてみましょう。
■もちろん企業や担当者からは質問がかえってきます
もちろんペットショップを選んだのですからペットが好きなことは当たり前のことです。でも面接の場では必ず「好き」なことと「仕事」は別だと言われてしまうでしょう。
中にはこの言葉を聞いて途端に自信を無くしてしまう方もいます。でもこの言葉は決して意地悪で口にしているわけではありません。この言葉には仕事であること、生き物を扱うことへ責任をもつ必要があるという事を改めて念押しする意味があります。
自宅で暮らすペットであれば、家族で協力しあいながらお世話をすることが出来るでしょう。しかし仕事で扱うのはお客様のペットです。自分の都合やわがまま、好き嫌いでお世話の手を抜いたり、怪我をさせるわけにはいきません。
生体販売を担当する場合、もし何らかの都合で当日欠勤をしてしまったら小さな子犬、子猫は空腹から体調を崩してしまうこともあり得ます。
仕事としてペットを扱うという事は大きな責任が伴うということでもあるのでこの点を再確認するために面接官は敢えて質問をするのです。
もちろんこの質問におじけづく必要はありません。堂々で自分の意見を伝え、熱意があること、責任をもって仕事に望むつもりでいることを相手に伝えましょう。
■仕事はこれから学ぶもの!知識や経験がなくてもOK
資格や経験がない場合、ペットが好きという志望動機だけで応募することにためらいを感じることもあるでしょう。でもペットショップの仕事は大変専門性が高く、あらかじめ学ぶことも難しい職業です。
ですから仕事に関しては採用後にその店の手法や手順を学ぶと考えておけば十分です。求人情報に応募する段階では、熱意があること、やる気があること、ペットが本当に好きなことをアピールすれば十分です。
これらの条件は決してあなたに限ったことではありません。同じように面接を受けている方がほぼ同じ内容で回答しています。大切なことは堂々と前をむき、自分の意見を口にすることだけです。
仕事を覚えるまでは何かと大変だ、難しいと感じてしまうこともあるでしょうが、ペットショップの仕事にはそれと同じくらい楽しいこと、嬉しいことがあふれています。仕事はいつかは慣れ、気が付けば身についているものです。
自分の夢を実現できる人はそうそう多いものではありません。ぜひ目の前にあるチャンスをつかみ、夢の実現に向け頑張りましょう。
ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。