ペットシッター

ペットシッターの現状と将来性

投稿日:2019年1月22日 更新日:

ペットシッターはこれまでのペット業界で普及が進んでおらず、まだまだ発展途中にあるサービスです。

そのため様々な企業が新たに参入し初めている上に、資格制度なども誕生し注目を集めています。これからペットシッターを目指したい、仕事の幅を広げたいという方に向けて仕事の現状と将来性についてご説明させていただきます。

■ペットシッターの仕事の現状

現状ペットシッターは開業、就業にあたり必須となる資格制度はありません。犬猫を専用施設で預かることや訓練をするという業務を含まない場合は開業にあたって事前に自治体へ届け出を行う必要もありません。

そのため大変簡単に誰でも、いつからでも開業出来るというのが現状です。

ペットシッターの仕事は1回の訪問料金の相場は2000~3000円ほどです。移動に必要な交通費は別途請求となる場合が多く、仕事の収入、副業として考えた場合、好条件と感じるでしょう。

そのため中には仕事内容を大変安易にとらえ、犬猫に関心がなくても出来ると考え、開業をする方もいます。

日本でペットシッターが話題になり、開業軒数が増える一方で実は

・鍵が指定した期日、方法で返却されない

・犬猫のお世話が不十分だった

・指定の日時に訪問がされていなかった

・無人の室内で飲食、テレビ視聴の形跡があった

などのトラブルも増えています。このような事例はSNSを通じて利用者から発信されています。しかしペットシッター本人や企業、店舗の実名を挙げることなく情報が拡散されるので、情報の受け取り手側は「ペットシッター」全般に不信感を抱きがちです。

真面目に丁寧に仕事を引き受けているというペットシッターにとって、現状はあまりに厳しいといえるでしょう。

共働き世帯の増加、ペットの高齢化などが当たりまえとなる社会ではペットシッターは様々な家族に求められるサービスです。

決して悪評に負けることなく、正しい方向での普及が進むよう取り組んでゆきたいものです。

■ペットシッターの将来性

実は日本でペットシッターというサービスが話題になることは過去にも何度もありました。しかしそのたびごとに様々な事情から定着に至らずに風化しています。

ここ数年のペットシッターブームも過去にブームと大差はありません。しかしこれまでと大きく違う点があり、それは「情報量」です。

近年開業をするペットシッターはWEBやSNSを通じて様々な情報を発信しています。中には自身の顔写真はもちろん資格や経歴、料金までも公にしています。

そのため万が一いいかげんなサービスの提供やトラブルを起こした場合、その責任の所在も明確になります。これまではペットシッターは安易な副業であったものの、この豊富な情報量のおかげでプロの仕事として確立されつつあります。

もちろんそれは利用者が事前に様々な情報を見比べ、「誰に」依頼をするのかを検討し判断出来るからです。

今後はますますペットシッターに関する情報発信は進むと考えられます。同時に利用者側もペットシッターを利用していることを周囲に隠すのではなく、堂々をアピールすることが出来るようにもなるでしょう。

同様の現象は「家政婦」サービスでも起きています。ここ数年、テレビや雑誌などでたびたび「カリスマ家政婦」が紹介されます。これまで家政婦と言えば一部の富裕層が手配する特別なサービスであり、一般家庭ではたとえ共働きであっても女性が家事や育児の大半をひき受けることが当たり前と考えられていました。

しかしカリスマ家政婦の働き方、人柄、仕事内容、料金が公に発信され始めたことで、家事の役割分担を図ることが肯定的にとらえられるようになったのです。日本社会にとってこの変化は過去には想像も出来なかったことでしょう。

ペットは人間の生活と共にあります。今まではペットを家族に迎えた後は家族が生涯の世話を担うことが当たり前とされていました。

朝夕の散歩、食事、しつけと初めて犬を飼う方には負担に感じたり、難しいと感じることも多々ありました。中にはしつけに失敗しい無駄吠えや噛みつきが癖になってしまうケース、終日サークルの中で暮らす犬、飼育を諦める家庭もあります。

でもこれからはペットシッターの利用が身近になることで、家族だけでは難しい、負担と感じることをプロに依頼することが当たり前になる時代が来るでしょう。

今はまだまだ発展途中のサービスですが、今後ますます発展し身近なサービスになることは間違いありません。自信と夢を持って仕事に取組みましょう。

■これからのペットシッターの役割

日本は「家族」「家庭」内で生活全般を請け負い、対処しようという文化が根強いと言えます。家事や育児、仕事と全てを家族だけで乗り越えようと考えがちです。共働き世帯にとってこれは決して簡単なことではないので、さらにペットの世話も追加されるとなれば、気軽にはペットを家族に迎えることも出来ないでしょう。

でも今後ペットシッターの普及が進む中で、役割分担が可能になればもっと多くの家庭がペットと暮らすことが出来るようになります。ペットシッターのこれからに大いに期待しましょう。

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