動物看護師として活躍できる場所!
それは就職先ですよね。今回は就職先を探す時の注意点やコツをご紹介します。
無理なく自宅から通える距離
就職先を探す際に重要といえるポイントの一つが通勤距離です。自宅から車での通勤、公共機関を使用しての通勤で無理なく通勤できる動物病院を探すことも重要となってきます。
通勤に車や公共機関を利用して1時間以上かかる場合は、始めは良くても後々、業務をこなしていく上で身体的疲労や心身的苦痛を伴ってくるでしょう。毎日過酷な教務に加え、通勤時間が長ければ長いほど、思っている以上に体への負担は大きいのです。スタッフ専用の駐車場など完備していない動物病院もあります。就職を希望する動物病院で事前に確認が必要です。注意点としていえるのは、「交通費」の問題でしょう。車通勤するにも、公共機関で通勤するにも費用は、かかります。交通費の有無を確認することも忘れないで欲しいと思います。
院内でのスタッフ同士の動きや会話
専門学校での教育の一環として、実際に動物病院での実習が組み込まれていると思います。その時に見てもらいたいのが、スタッフ同士でのミュニケーションの取り方や会話、獣医師との連携がスムーズに行われているか?休憩時間での会話です。勿論、勤務中の私語も良くありませんし、馴れ馴れしい雰囲気も良いとはいえません。勤務中、休憩時間などの雰囲気にメリハリがあったり先輩看護師に気軽に相談できている環境が一番望ましいといえるでしょう。その他には、休憩中の先輩看護師とのコミュニケーションの取り方に注目して欲しいと思います。どことなく、よそよそし会話であったり、あまり会話の無い場合は、あまり良い環境ではないかもしれませんが、院内のやり方、方針などで先輩、後輩との関係性にきちんと線を引き、上下関係をしっかり保っている動物病院もあります。業務中まで「仲良しごっこ」の友達のような関係では診療の妨げになるからだと思います。職場の雰囲気の良さ、悪さは働いているスタッフの顔に表れているのではないでしょうか?
休日の日数や有給休暇の有無
休日の日数が週休二日、土日祝日と決まっていたり、有給休暇の取れる動物病院はお勧めです。しかし中には24時間体制で治療している動物病院も数多く存在します。交代制の有無や休みがしっかり取れないと長く続けていくのは難しいでしょう。
就職する前に確認することをお勧めします。
福利厚生や各種の保証
動物病院は個人病院がほとんどです。動物病院では健康保険や、厚生年金などの保証がない病院があります。就職する際に確認して欲しいのが、福利厚生・健康保険・厚生年金・労災などの保証があるか?大きな動物病院であればスタッフの人数が多い為、各種保険など保証はしっかりしていると思います。
まとめ
いかがでしたか?就職先をどう選ぶか?選び方のコツについて理解していただけたでしょうか?
一番大事な事は、実習などで実際に現場の雰囲気を見てみるのが一番わかりやすいと思います。そして自分自身のん中で「どのような働き方をしたいのか?」という事を予め決めておくことも重要になるでしょう。
実際に、何度でも実習を重ねてみるのも一つの手段ですが、一度の実習で、その動物病院の雰囲気の良さ、悪さはわかる事もあると思います。
専門学校によって実習の回数など様々です。専門学校1年生の時より2年生での実習がメインの学校もありますし、1年生の頃から、学校側が積極的に実習をさせる学校もあります。
実習の回数も専門学校を決めるポイントの一つではないでしょうか?
勿論、何度も実習を重ねる場合もメリットはあります。実習中に積極的に「自主性」「主体性」をアピールすることができれば、獣医師、先輩看護師の目に付き卒業と同時に採用が決まる実習生もたくさんいます。
実習をこなすことで、動物病院の、おおよその流れが分かりますし、就職後もスムーズに現場に馴染むことができ、とても働きやすい環境を作る事ができるでしょう。ここで注意してもらいたいのが、積極的過ぎるのも相手に引かれてしまうので注意してください。この辺の調節がなかなか難しい所ではありますが、消極的な人よりは積極的な人の方が気に入られることが多いのも確かです。相手の出方を観察しながらアピールしてみましょう。
これまでの内容を簡単にまとめると・・
●通勤時間や通勤手段
●スタッフ同士の会話やコミュニケーションの取り方
●スタッフの顔(表情)笑顔で飼い主や他のスタッフと接する事ができているか?
●休日の回数や有給休暇の有無
●福利厚生や各種保証
この4つをポイントに実習をこなしてみても良いでしょう。
もし、「この動物病院で働きたい」と思う病院が見つかった場合(その病院に求人があれば)、何度か実習に足を運び、獣医師や先輩看護師の目を引くような動きを心がけ、顔や名前を覚えてもらうのも就職への近道かもしれません。
是非、自分自身の働き方に合った職場を見つけ、毎日笑顔で少しでも多くの小さな命を助ける手助けができる動物看護師になって欲しいと思います。
元動物看護師。20歳の時に、近くの動物病院へ動物看護師として就職。それから20年、動物病院でチーフ看護師をしていました。2015年3月、出産を気に、退職。現在は、子育てをしながら、新人看護師のためになる記事を執筆中。そして現在、10歳のシーズ、13歳のアメショを飼ってます。