ドッグトレーナーを目指す方法の1つに通信講座があります。自宅で学習をして資格を取得できるので時間の融通が利くと社会人を中心に人気がある方法です。
まだまだ詳しく知らない、これから受講したいという方に通信講座での資格取得について詳しくご説明させていただきます。
■短期間、少ない受講料で夢を実現できると好評
通信講座のメリットは
・自宅で都合の良い時間に学習ができる
・短期間で資格取得が出来る
・費用が安い
という点です。これはドッグトレーナーの講座に限ったことではなく、多くの通信講座で同様でしょう。
ドッグトレーナーの場合、犬を実習に伴う事から夜間の開講が難しく、専門学校は大抵日中の通学生です。そのため社会人や主婦がこの資格取得を目指すには様々なハードルが生じ諦めざるをえません。
しかし通信講座なら幅広い方が自身の夢の実現を目指すことが出来るでしょう。
通信講座はカリキュラムが種々あり
受講期間は3カ月~半年
受講費用は50000~150000円が相場
取得資格は講座の認定資格もしくは講座終了証
などとなっています。講座によって資格なのか終了証なのかの違いがあるのであらかじめ確認をしておきましょう。
訓練に関する学習でももっとも重要視される実技の学習です。通信講座の場合実技はDVDを視聴し学習をします。ただ必ずしも実践では学習した内容の通りに犬が行動してくれるとは限らず、今後就職をして、経験を積むことで学ぶことも多々あるでしょう。
■実技講習もセットになったカリキュラムも人気
通信講座でドッグトレーナーの資格を取得するには賛否両論があることも事実です。その理由は最も重要とされる実技講習が不足するからです。
DVDの視聴と実際に犬を伴い練習を重ねることとでは当然大きな差が開きます。しかしかといって通学制の専門学校では期間、時間、費用の面で折り合いがつかないのも現状でしょう。
実はドッグトレーナーの通信講座の中には、実技講習に限っては提携専門学校で実践講義を受けることを必須とする講座があります。
遠方からの受講者でもスムーズにカリキュラムに取り組むことが出来るように、講習中の滞在先の手配までお任せすることが出来ます。
受講のスケジュールも自身の都合に合わせて選択することが出来るので家庭や職場との折り合いをつけ受講できます。
一般的な通信講座にい比べ若干費用は割高になりますが、まるで実技講習を経験しないまま資格だけを取得するという方法に比べるとよりこの仕事を深く理解することもできるでしょう。
■自宅学習だからと基礎知識をおろそかにしないことが大事
通信講座の受講では所定の期日までに課題やレポートの提出が課されます。この時自宅学習だからと軽く考え、テキストを参考に回答を記入しているようでは意味がありません。
この先ドッグトレーナーの資格を生かし仕事をしてゆきたいと考えるのであれば、講座で学習する基礎知識は全て暗記し習得しておくべきです。
実践では都度テキストを確認することも誤った情報を相手に伝えることも許されません。目の前の課題をこなすことだけを念頭に置き、手を抜いた学習をしてしまうと先々自身の知識不足を痛感し、勉強のやり直しが必要になることもあるので、しっかりと目標意識をもって学習に取り組みましょう。
通信講座の中には疑問、質問を問い合わせする制度が設けられている講座もあります。このような仕組みが整っている場合は多いに活用し知識量を増やしておきましょう。
■就職には熱意と努力が必要
ペットに関する資格制度は獣医師資格以外全て民間団体の認定資格です。そのため就職や開業にあたって必須となる資格制度はありません。
しかしたとえ未経験者対象とされる求人でもまったく予備知識がないままに応募をするのでは採用までの道のりも厳しくなります。
でも通信講座の受講歴があれば先方に自分の熱意や意欲を伝える手段には成でしょう。
もちろんなぜ通学制を選択しなかったのか?
通信講座で何を学んだのか?
という質問は生じるでしょう。中には通信講座を正統に評価しない担当者もいます。しかしこの点は決して正面から意見をぶつけ合うのではなく、ペット業界の先輩の意見として受け入れておきましょう。
たしかに通信講座だけでは実践で訓練を披露したり、飼い主に披露をするには力量不足です。資格を取得したからと言って即座に開業することも難しいでしょう。
しかしこのことを自分自身が認識できているからこそ、熱意をもって真剣に日々の仕事に取り組むことが出来るのではないでしょうか?
自分には足りないものがある、専門学校卒の同期に遅れを取っていると考えるからこそ必死で追いつくのです。このことをぜひ面接の席で伝え自身の熱意を相手にアピールしましょう。

ペット業界キャリア25年以上。生体販売、トリミング、トレーニングと幅広い経験があり、国内最大手のペット関連企業本部企画業務を10年担当。ペット関連雑誌、サイトへの執筆実績も多数。資格は、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト他、幅広く保有。現在は、ペット業界の求職者に向け執筆活動中。