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トリマーにも職業病はある!トリマーならではの苦労話

投稿日:2018年2月15日 更新日:

トリマーの仕事はかわいいペットと毎日一緒にいられる、自分の特技を生かせる、独立開業が目指せると華やかな一面もありますが、もちろん特有の苦労話もあります。事前にどのような苦労話がありがちなのかを知っておくと、長い目で対処法を講じることが出来るでしょう。

■誰もがかかる腰痛

トリマーならではの職業病、お悩みといえば

・腰痛

・腱鞘炎

です。この2つは日々の業務で避けては通れない深刻な課題ですから、自分なりの対処法を見つけることが必要です。

腰痛が起こる主な原因は

・シンクに犬を入れる時、シンクからテーブルに移動させるたびに抱き上げるから

・同じ姿勢で長時間作業を行うから

・細かい作業をするときについ前かがみな姿勢になってしまうから

・長時間の立ち仕事だから

・トリミングテーブルの高さが自身の身長にあっていないから

などがあげられます。

この腰痛は、勤務年数が長くなるにつれて深刻化し、腰痛を理由に離職せざる得ないという事もあるほどに深刻です。

日ごろから作業中の姿勢には注意をし、腰を曲げない姿勢、適度にキャスター付き椅子を利用することを心がけて置きましょう。

合わせて自身の作業にベストなトリミングテーブルの高さを見つけ、設定しておくと安心です。

自身でトリミングテーブルを購入する場合は、電動、油圧式で上下昇降がワンタッチで可能な製品がおすすめです。作業をする犬のサイズに合わせて、都度高さ調整をすることで無理なく作業をこなすことが出来ます。

また中、大型犬の抱き上げ、移動をする際は、都度腰への負担を考え、できる限りスムーズに無理なく扱えるよう工夫をしましょう。

■手荒れ、腱鞘炎、手のお悩みも深刻

トリマーの仕事はシャンプーによる水仕事で、季節によってはひどいあかぎれを起こすこと、手荒れを起こすことがあります。あかぎれや手荒れは、その後のハサミ作業にも影響を及ぼすので早期に改善をしましょう。

手荒れやあかぎれの原因は

・シャンプー剤による刺激

・ドライヤーによる手肌の急激な乾燥

が主な原因になります。本来であればシャンプーの都度、ゴム手袋を活用することが望ましいのですが、素手で洗う事で、洗い上がりの度合いを感知するので、なかなか現実的な解決策とは言えないでしょう。

その為

・シャンプーを低刺激な製品に変える

・自然素材のシャンプーに変える

・シャンプーを希釈して使用する

という方法をまずは行いましょう。そのうえで、ドライヤー作業を開始する前にしっかりとタオルで手の表面の水滴を取り除くことが大切です。手に水分が残ったままでドライヤーを始めてしまうと、手の表面に本来あるべき皮脂も同時に蒸発させてしまい、手肌が過度な乾燥状態になってしまいます。このひと手間を加えるだけで、手肌の荒れ、トラブルを改善することが出来ます。

■コンタクト派、眼鏡派で分かれます

意外に多いお悩みはトリミング作業中にコンタクトをするか、眼鏡にするかというお悩みもあります。

コンタクトの場合、カットした短い被毛が不意にコンタクトに付着してしまう事があって、作業を中断しなければならない、目が痛いという問題があります。

眼鏡の場合、シャンプー中に眼鏡が曇るという意見や犬猫が暴れたり、飛びついてきたときに危険を感じるという意見があります。いずれの方法が自身にとってベストかはそれぞれの担当業務や経験によっても異なるので、様々な方法を取り入れて検討しておくとよいでしょう。

■怪我やアレルギーへの注意も忘れずに

実はトリマーの中には、仕事をし始めてから猫アレルギーを発症した、特定の犬種、屋外で飼育されている犬に触れるとと皮膚荒れを起こすなどの症状がみられる場合があります。

このような症状は一過性の場合であれば問題がありませんが、深刻な場合は特定の犬種、猫種を扱う事のない勤務先への転職を考える必要もあるでしょう。

長くトリマーという仕事を続けるためには、自身の健康管理をしっかりと考えることも大切なことです。

また作業中に噛みつきやひっかきで怪我を負う事も新人の時は特に多い物です。

仕事先には万が一の場合に備え、応急処置の出来る医薬品を常備しておきましょう。また勤務先に最寄りの

・外科病院

・緊急対応病院

・労災保険対応病院

の所在地、連絡先は常に把握しておく必要があります。緊急での受診も想定し、日ごろから保険証を常備しておくことも忘れてはいけません。

■トリマーには苦労を超える、やりがいがあります

トリマーの仕事は、体が資本ですから、日々の業務の中で無理をしすぎないこと、健康管理を心がけることをわすれてはいけません。

トリマーそれぞれで仕事中の姿勢、体調、体質も異なることは当然ですから、手荒れや設備面など仕事を続けるうえで気になることは積極的に相談、申し出をし改善に取り組みましょう。

また自身が経営者となり、店舗を運営する、トリマーを雇用する際は何よりトリマーの働きやすさ、負担の少ない環境作りを心がけてあげるとよいでしょう。

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