動物看護師

動物看護師の仕事は診療補助から飼い主の心のケアまで

投稿日:2018年1月19日 更新日:

動物看護師は、動物病院で動物の診療をする獣医師が治療しやすいように補助を行う仕事です。

仕事内容は、獣医師の補助だけではありません。

その他にも外来の受付、各検査、薬の調合、手術助手、機械だしや麻酔管理、入院患者(ペット)の世話、飼い主の心のケアなどです。

人でいうと「医療事務(受付や会計)」「検査技師」「麻酔医」「手術専門看護師」「薬剤師」「看護師」「心理カウンセラー」の役割を全て行います。

 ★動物看護師の仕事は主に獣医師の診療をサポートすることが重要★

 

受付(医療事務)

まず看護師が、動物病院で一番に接するのが飼い主です。愛犬、愛猫が病気になり(動物も)不安一杯で動物病院に来院するでしょう。その不安を少しでも取り除いてあげるのも看護師の役割です。

時には急を要する状態で来院することもあります。救急の場合は、すみやかに動物の状況を把握しなければなりません。飼い主から病状を聞くことはもちろんですが、来院時の動物の様子を観察して救急処置が必要か判断がします。

急を要さない状態であれば飼い主にペットの症状や話を聞き、獣医師に正確に伝える事も大事です。

緊急の場合はすぐに獣医師を呼び緊急処置を施す必要がある場合があります。この判断がとても難しい所です。

会計時には、診療料(内容)の説明や薬の効果や投薬方法、副作用の説明など飼い主からの質問に確実かつ丁寧に伝える事も動物看護師の役目です。

その他にも獣医師に聞きずらいことや病気についての説明もできるようになると飼い主との信頼関係が築けると思います。

▲電話での対応

電話での問い合わせなどの対応も動物看護師の大事な仕事です。

診療の問い合わせ、薬の問い合わせなど様々です。電話での対応は、顔が見えない分、伝わりにくい事も出てきてトラブルになりやすいので、対応には気をつけましょう!

■診察

動物看護師の仕事は主に獣医師の診療中に動物が落ち着いて診療を受けれるように、採血やレントゲン撮影がスムーズにできるように*保定をします。

(*保定とは、動物の体を動かないように固定し採血やレントゲン撮影、様々な検査を行いやすくする方法です)

保定がうまくいかない場合は動物が暴れて、動物だけでは無く獣医師、看護師がケガをする事があるので看護師の仕事の中でも保定はとても重要といえます。

言葉を話さない動物にとって検査は動物の状態を把握する重要な情報になります。保定は、初めからすぐにできるようになる物ではないので焦らず学んでください。

慣れていくにつれ、動物の性格や体格などに合わせた保定ができるようになります。

▲入院患者の管理

●入院動物の状態管理(排泄物の有無)

●症状に合わせた食事管理

●点滴の管理

●入院中の動物の状態の変化を随時、獣医師に伝える

 

薬の調合

動物看護師は薬剤師の役割もしなければなりません。

動物は小さいので獣医師は体重によって薬を調整し、処方します。人でいう処方箋です。

動物看護師は獣医師から処方された間違えないように薬を調合して飼い主に処方します。その時に重要なのが「処方する薬に間違いがないか?」です。

動物病院には薬剤師はいません。使っている薬も病院によって異なります。獣医師のように事細かく分量や薬の効果を覚える必要はありませんが、肝臓の薬。心臓の薬など大まかに覚えておくと調合もスムーズに間違える事無く処方できると思います。

慣れてくるとカルテを見ただけでどんな症状で来院し何の病気か?分かるようになります。

▲院内の薬、備品の在庫管理

勤務する病院によってやり方は様々です。主任クラスの動物看護師が薬の管理や製薬会社への注文を行う病院もあります。

手術の準備や手術助手、麻酔管理

手術で使う器具などは無菌状態のものを使用します。

●専用のケースに入れ高温で殺菌します。

専用のケースに入れる際に器具の名前を覚えておくと助手をしたときや機械だしに役立ちます。

●麻酔は動物の状態に合った麻酔を使います。

●吸入麻酔

●静脈麻酔

●筋肉注射での麻酔(痛みを伴います)

麻酔後の注意事項

●呼吸をしているか

●舌の色の確認

術後は麻酔から覚めるまでが肝心!

麻酔から覚める際にパニックになって暴れることもあるので、入院施設など、安全な場所に移動して体温調節など、しっかり体を起こし呼びかけに反応するまで観察します。

■飼い主の心のケア

動物病院に来る動物、飼い主は不安を抱えて来院します。動物の不安を取り除くのは勿論、飼い主の心のケアも大切です。

患者が多い病院は、待ち時間も長くなることもあります。そんな時は、一言声かけをするだけで飼い主の不安や苛立ちを減らすこともできます。

お声かけする場合は、必ず飼い主と同じ目線でお話をしてください。

飼い主が座っているのに看護師は立ったままで話すと威圧感を与えてしまいます。気をつけましょう!

動物病院には、子犬の予防接種や健康診断など予防で来院することも多いでしょう。飼い主から相談や診療内容、病気、療法食、薬についての質問をされることも多々あります。

飼い主からの相談や質問に答えれるように日々の勉強は欠かせません!

獣医師よりも飼い主と接する機会が多いのも動物看護師です。

常日頃から飼い主とのコミュニケーションを取ることも信頼関係を築く為に、動物看護師にとって大事な仕事の一つです。

 

いかがでしたか?

動物看護師の仕事は、動物病院によって差はありますが、受け付け事務から飼い主の心のケアまでと幅広く活躍しています。医療行為以外は動物看護師が行っているといっても過言ではありません。

就職してすぐは、毎日毎日覚えることは山のようにあります。それだけやりがいを感じられる仕事だと言ってもいいでしょう。

 

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